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見慣れぬベッド 俺、パンツ一丁 ……… 痛む頭を抱えながら、昨日を思い出す。 創子さんと飲んでいた。かなり飲んだ。 今までの鬱憤を晴らすように、創子さんはよく飲み、よくしゃべった。 最初は、元旦那の愚痴だった。途中からは、創子さん自身のことと俺のこと。映画の趣味が合うことや旅行が好きなことが分かった。 初めこそ、泣いていたけど、最後は酔っぱらって、ひたすら笑っていた。どうやら、俺も創子さんも笑い上戸のようだ。 いやいや、そこじゃなくて、 ここは創子さんのベッドだよな。 やったのか?やってないのか? 記憶がない。 おしい。 柔らかくて、いい匂いがしたような… 気持ちよかったような… パンツの中を覗く。 ついでにごみ箱の中も。 分からん。
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