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朝ごはんをごちそうになったあと、創子さんは、一度外に出るからお昼前におじゃまするって、母さんに伝えておいてと言った。そして、創子さんが出掛けるのに合わせて、俺も家に帰った。 「じゃあ、あとでね~。」 エレベーターに乗る創子さんを見送る。俺は階段で降りる。 俺より15cmぐらい低い背、肩の上で揺れる髪の毛、ベージュのトレンチコート、赤色パンプス エレベーターに向かって歩く創子さんの後ろ姿。それほど、特別な姿ではない。街を歩けば、何人となく見るだろう。 でも、彼女がいいんだ。そう思うのは、なぜなんだろう。
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