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まずは映画へ。 アカデミー賞にもノミネートされた話題作で、確かに面白かった。創子さんもすごく良かったって言ってくれた。 次はお昼ご飯へ。 ランチタイムも後半の時間で、どこもそれほど混んでなさそう。 「何食べたい?」 創子さんに聞かれた。食べ物の趣味が分からないので、何でもいいっすよ。と答えた。 ちょっと黙ってしまったので、ヤベッ失敗したかなって不安になった。 「じゃんけん、ぽん!」 と、突然言われ、つい、グーを出す。 創子さんは、チョキ。何だろう? 「はい、買ったほうが食べたいものを言う。負けたほうがお店を考える。」 そういうことか、何だか役割を与えるところが、さすが、先生。 「じゃあ、ハンバーグ。」 「けっこう、ピンポイントメニューだね。オッケー。」 と、しばらくスマホを触って、検索した画面を見せてきた。 「ここはどうでしょうか?」 「おっ、うまそう。オッケーです。」 画面には鉄板にのったハンバーグが出ている。場所は徒歩5分くらい。 「じゃあ、行きましょう。」
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