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ふっと目を覚ますと、隣は冷たい。どうやらうとうとしたみたいだ。創子さんは? 慌ててリビングに行くと、シャワーを浴び終えた創子さんがコーヒーを飲んでいた。 さっきまであんなに…思い出したら、また熱が集まりそうになった。性欲ないほうだと思ってたんだけどな。 「…大丈夫ですか?」 声をかけると、ふふと笑い返された。 「シャワー、どうぞ。タオルとかは適当に何でも使って。」 「あ、ありがとうございます。」 あまりに静かな表情で風呂から出てきたら、いなくなっていそうな気がした。 慌てて上がると、ちゃんといた。当たり前だけど。 「もう、1時過ぎちゃったけど、大丈夫?ママさんに怒られない?」 わざと子ども扱いして言う。 「この間も朝帰りしたんで大丈夫です。」 俺も子どもらしく明るく返事を返す。 「そうだったね。」 「それじゃあ、帰ります。夜ご飯付き合ってくれて、あとお風呂ありがとうございました。」 「いえいえ~。またね。」 「次は、イタリアンで。おやすみなさい。」 次の約束は忘れない。返事は聞かなかったけど、大丈夫、のはず。
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