5人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふぁ~あ。」
「今日はずっと眠そうだな。昨日遅かったのか?」
「昨日…」
あれから家に帰ったのが、1時半。すぐ寝るつもりが、エロエロ…すみません…いろいろ考えていたら、なかなか寝つけず。前半は、確かに行為を思い出してニヤニヤしていたんだが…はたと気づいた。これって、ただやりたかったヤツではないかと。後半は、自分のしたことについての反省と今後について。結局結論は出ず。寝られたのは空が明るくなる頃だと思う。
多分、睡眠時間は3時間くらい。寝不足。しかも、今日は講義がつまっていて、バイトもラストまでで。あの幸せな時間はどこへやら。
「昨日、どしたの?」
ラーメンを啜る啓祐に続きを聞かれた
「ラーメン……」
昨日は、ラーメンから始まったんだったよな。
「?ラーメンが何?お前、顔赤いよ。風邪でもひいた?」
「いや、大丈夫。何でもない。いや、何でもあるか。」
「あるある、どうした?」
今度はセットのミニカツ丼を食べる啓祐に、先を促される。
こういうのが啓祐はうまいなぁって思う。あんまり聞いてやるぜ、って感じを出さずに、うまく話をさせてくれる。
「あのさ、付き合ってないのにやるって、どういう関係かな?」
「…セフレorワンナイト」
「そ、そうだよな。そう思われるよな。」
「好きなのか?」
「俺?」
「そう、お前が」
「す、好きだと思う。」
「思う?」
「好きだよ。」
「じゃあ、やっちまったけど、告白したら。」
「大丈夫かな?後付けっぽくないかな?」
啓祐はニヤッと笑って
「後付けだから、仕方ねーよ。まぁ、高校生とかビッチじゃないんだろ。」
「年上、バツイチ」
「ヒュー、やるぅ。」
「うっさい、ゴリラ」
啓祐は、ゴリラが胸を叩くドラミングの真似をしながら笑った。
「はは、うまくいったら、今度会わせて。」
「じゃあ、うまい店、教えて。」
最初のコメントを投稿しよう!