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しばらくってどのくらいだろう?
「人それぞれだろう。」
「へっ。」
「今、お前が聞いたんだろ?」
「あ~、口に出てたか…」
最近、独り言が多いかも。しかも、それに気づいていない自分が恥ずかしい…
「じゃあ、啓祐にとって、しばらくってどれくらい?」
「何かが分からんけど、」
啓祐が苦笑しながら、答えてくれた。
「告白の返事の場合、オッケーならすぐもしくは次の日かな。無しの場合も同じくらいだな。」
啓祐は分からんと言いながら、ちゃんと、創子さんへの告白のことだって、分かって答えをくれる。
「えっ、全然、しばらくじゃないじゃん!」
「まて、迷っている場合なら、1週間、1か月。」
「はは、幅広。でも、そうだよなぁ。俺、どうしたらいい?」
講義机に頬をつけて、啓祐を見上げる。返事を催促していいのか、待つべきなのか、どうしていいか分からず、啓祐に頼る。
ってか、啓祐って、彼女いるのかな?そういや、そういう話はしないな。モテるほうだと思う。バスケをしていたから、背は高いし、顔は彫りが深く男らしい。俺とは正反対のタイプ。やや毛深いけど、色黒だから嫌な感じはしない。
この際、聞いてみようか。
「啓祐~。今日バイトの日?暇だったら、相手して?」
「…っ、いつもの居酒屋でいいか?」
啓祐がちょっと言葉につまったのが気になるが、付き合ってくれるならよかった。
「7時半くらいでいいか?俺、一回家に帰ってから行くから。」
「分かった。先に入って飲んでるかも。」
「いいよ、飲んでて。じゃあ、しっかり付き合ってくれよ!」
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