失う

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霊安室の前には 雪乃の両親、菜採 そして幼馴染みの玲太、雅人が 肩を落として座っていた。 菜採「咲也、、、 お姉ちゃんの所へ行ってあげて、、、」 振り絞るような声で、菜採は言った。 雪乃はドレスを合わせに 結婚式に向かう途中 交通事故にあって即死だったらしい。 運転手は逃げたらしい。 今も捕まっていない。 冷たい霊安室に入ると 雪乃が横たわっていた。 咲也「雪乃?嘘だろ?」 雪乃の傍に行った。 雪乃は静かに眠ったままだ。 咲也「ごめん、、、 俺がもし一緒に行っていたら、、、」 俺はその場に泣き崩れた。 結婚準備をしていた矢先だった。 一人で行かせた俺が悪いんだ。 もし、時間を巻き戻せるのなら 今日の朝に戻して、、、 そしたら、、、 雪乃と一緒に居るのに、、、 雪乃を守れたのに、、 悲しみと怒りでぐちゃぐちゃになった。 この日は、ずっと 忘れる事はない、、、 いや、、、 忘れない、、、
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