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49日が終わった。
俺は、酒に溺れていた。
寂しさを埋めるように毎日飲んだ。
心は空っぽになってしまった。
いつか、何事もなかったかのように
毎日、玄関を開ける度に、
もしかしたら
雪乃がトラとじゃれあいながら
「おかえり」と言って
居るんじゃないか
と思ってしまう。
トラが俺の元に来て
慰めるように膝の上に座った。
咲也「トラ、、、ありがとうな」
トラを撫でた。
俺は、きっともう誰も好きにならない。
空っぽの毎日は、虚しく過ぎていった。
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