始まり

6/8
72人が本棚に入れています
本棚に追加
/115ページ
ある日、ベットで眠っていた時だった。 玄関から誰か入ってくる足音がした。 きっと菜採だろう。 菜採は、俺の秘書だし 合鍵を渡していたから。 たまに、部屋の掃除をしてくれたり ご飯を作ってくれたりしていた。 俺は、酒を飲んでいたのもあって 眠り続けた。 寝室の扉が開く音がした。 菜採が、俺の傍に来た。 俺は目を開けようと思ったが 睡魔に負けようとしていた。 菜採が、俺の髪を 優しく撫でた。 俺は驚いた、、、 まるで、恋人に向けるような 甘い声で俺に小さく囁いた。 菜採「咲也、、、 私じゃダメなの、、、?」 俺は目を閉じたままだ。 菜採「ずっと前から、、、すきよ、、、」 唇に柔らかい感触があった。 菜採の唇だろう。 そして、しばらくして 寝室から静かに出ていった。 ハッとした。 俺は今まで気付かなかった。 菜採は、俺の事を、、、、 色々な事を思いながら眠りに落ちた。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!