君との出逢い

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いつかの春の頃だった。 いつものようにオフィスビルの エレベーターに乗り込む。 朝から会議があって 少し急いでいた。 急いでエレベーターに乗った、 その時、女性にぶつかってしまった。 「わっ!!」 女性は、転けかけた。 咲也「大丈夫?」 俺は焦って、とっさに 転けかけた、女性の腕を掴んでいた。 女性「あっ、、、 はい、、、大丈夫です」 その女性が顔を上げた瞬間 俺は、驚いた。 はじめて会ったその女性は 何故か、 雪乃に雰囲気が似ていたから、、、 俺はハッとした。 男「あ、、、ちょっと急いでて、 ぶつかってごめんね!」 慌てて、謝った。 初めて会う同じビルの人だったし ポケットに入れてある名刺を 女性に渡した。 女性は、名刺を受けとると じっと見つめた。 女性「社長さんなんですねー 凄いですね、それに、、、」 咲也「??」 女性「凄く綺麗な名前、、、 あっ、すいません」 いつか、言われた事のある言葉だった。 女性は、黒いパンツスーツを 着ていて初めて見る顔だった。 歳は30代くらいだろうか?? 咲也「うん、良く言われるよ! ありがとう!」 俺は、笑った。 桜木「俺の会社は7階なんだ。 君は??」 ゆき「私は、5階です。 今日から初出社なんです」 桜木「そう、頑張って!」 エレベーターはまもなく5階に着く。 扉が開く。 桜木「あっ!待って」 俺はポケットに入っていた トラのキャンディーを取り出した。 桜木「はい!さっきのお詫び」 ゆき「可愛い!ありがとうございます」 桜木「君の名前は?」 ゆき「小川ゆきです」 ゆき?? 名前も似ていて驚いた。 そして俺はゆきちゃんに手を振った。 エレベーターは閉まる。 それが、ゆきとの出逢いだった、、、
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