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一週間に数回は
ゆきちゃんと
エレベーターで遭遇した。
その度に少し話をした。
ゆきちゃんが
5階で降りる時には
俺は、いつも
トラのキャンディーを渡した。
がんばってね！と言った。
俺は段々と
ゆきちゃんに朝会えるのを
楽しみになっていた。
ゆきちゃんは、
顔は違うけれど
どこか雪乃に雰囲気が似ている。
たまに、笑う表情が一番似ていた。
ゆきちゃんは、転職したてみたいで
毎日大変そうだったから
俺は会うたびに
がんばっての気持ちで
トラのキャンディーを渡した。
渡す度に、ゆきちゃんは
にっこりと笑顔になる。
日に日に
俺は
その笑顔をもっと見たくなっていた。
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