きみと、、、

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咲也「でも、、、お母さんが居て 心配してくれる人がいるって なんだか羨ましいな」 思わず、ゆきに言った。 俺には母親は居なかったから 心配されるという事があまりなかったから。 俺は自然と自分の事を ゆきに話した。 咲也「俺の母親は 俺が産まれてすぐ亡くなっちゃったんだ、、、 だから、少し羨ましい、笑」 ゆき「そうだったんだ、、、 咲也さんのお父さんは??」 咲也「母さんが亡くなってから 少ししてから 他の女と出ていったんだ。 俺はじいちゃんに育てられたんだ。 じいちゃんと二人暮らしだった」 ゆき「、、、、」 ゆきは黙っている。 俺の話、ちょっと引いてしまったのかな? そう思っていた。 咲也「ゆき??」 ゆきは、うつ向いて ポロポロと泣いていた。 俺は慌てて言った。 咲也「こんな話ごめんね。 泣かないで、、、 俺は今幸せだから」 そう言って俺は ゆきの頭を撫でた。 ゆきは その日は、夕方まで 俺の部屋に居てくれた。 一緒に映画のDVDを見たり 他愛もない話をしたり ゆきは、トラと遊んだりしていた。 嬉しかった。 ゆきの存在が日に日に 俺の中で大きくなっていっていた。 雪乃を亡くしてから15年、、、 俺はもう誰にも 本気で好きにはならないと 思っていたのに、、、 不思議だ、、、 きっと、俺はゆきに 恋をしている。
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