愛しく想う

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月曜になった。 一昨日、ゆきと過ごして 楽しかった。 そう思いながら、外回りから オフィスビルに戻った。 俺がエレベーターに 乗り込もうとしていた時 ちょうど降りてきたみたいで 扉が開いた。 パッと目を向けた エレベーターの扉の向こうには ゆきと原田先輩が居た。 原田先輩は、ゆきの腰に手を回していて ゆきは困惑した表情をして 俺を少し涙目で見つめた。 ゆき「あっ、、、」 ゆきは、ただただ うつ向いた。 俺はとっさにゆきの手を掴んで 原田先輩から引き離した。 咲也「原田先輩! ゆきは、俺の女なんで!」 俺は強い口調で 原田先輩に言った。 もう、我慢出来なかった。 ほんとに、女癖が悪い。 しかも、ゆきに、、、 許せない怒りが込み上げていた。 原田「えっ?? いや、違うんだ」 原田先輩は焦ったかのように そう言うとそそくさと エレベーターから降りて 少し早足でその場から立ち去っていった。 一階のエレベーターホールで 俺はゆきの手を掴んだまま じっとゆきを見つめた。
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