愛しく想う

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土曜日、今日は約束した日。 会社近くの公園で待ち合わせた。 少し前に、ゆきと通った公園だ。 もう季節も夏前だから あの時見た桜は ただの木になっている。 少し離れた所に ゆきの姿を見つけた。 咲也「おはよー!」 ゆきの元へ歩きながら 手を振った。 ゆき「おはよう!」 二人で歩き出す。 咲也「朝から何も食べてないんだ。」 ゆき「あ!じゃあ この前行った定食屋さん行く? ここから近かったし」 咲也「もしかして、、、 ゆき俺に合わせてくれてる? ゆきが行きたい店でいいよ!」 ゆき「ううん、私ももう一度行きたいから 美味しかったし!」 ゆきは、にこっと笑った。 俺達は【和み亭】に行くことにした。 公園から出てすぐの所だ。 赤いのれんをくぐると 美和子さんが いつものように威勢の良い声で 出迎えてくれた。 美和子「いらっしゃーい! あ!、、、咲ちゃん」 咲也「美和子さん、こんちわー!」 俺達は今日はカウンターに座った。 今日は他の客はまだ居なかった。
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