愛しく想う

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和み亭を出て 俺の家に行った。 ゆき「30階って、やっぱり 凄く見晴らしいいなぁ」 咲也「でしょ?ここのベランダからの 景色が気に入ってここに住んでいるんだ。 それに春にはそこの公園の桜が凄く綺麗なんだ」 俺の家のベランダで 俺達は景色を見ながら立っている。 時刻は17時過ぎで 夕焼けが綺麗だった。 ゆき「いいな!私はこんな所 一生住めないな、笑」 俺は、ゆきの横顔を見ながら言った。 咲也「ねぇ、、、」 ゆき「ん??」 咲也「俺と一緒に住む?」 ゆき「えっ、、、」 咲也「ごめんごめん、笑 順番が違うよね、笑」 自然と言ってしまった。 でも、冗談ではなく ホントの気持ちだった。 俺ははゆきの方を真っ直ぐ見て 真剣な顔をして言った。 咲也「俺、、、ゆきが好きだよ、、、 俺と付き合ってください」 ゆき「うん!私も、、、好き!」 ゆきが笑顔で言った。 ゆきがそう言ってくれた後 嬉しくてたまらなくなって 俺はゆきを優しく抱き締めた。 咲也「大事にするから」 ゆきの体温を感じながら 俺はしばらく目を閉じた。 雪乃を亡くしてから 空っぽだった毎日だった でも、ゆきに出逢った、、、 ゆきの傍に居ると 今までの哀しい事が 嘘みたいに思えてくる。 空は綺麗な夕焼けで ゆっくりと俺達を包むように 空を鮮やかに染めていった。 image=508807678.jpg
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