愛しく想う

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ゆきは昼頃に帰っていった。 帰ってからしばらくして、 玄関から誰か入ってきた。 ゆき? 入ってきたのは、菜採だった。 秘書でもある菜採には、 俺の家の合鍵を渡している。 咲也「どうかしたか??」 菜採「ちょっとね、仕事の書類を 渡すのを忘れちゃって、、、」 咲也「ありがとう! 今、コーヒーでも入れるよ 座ってて!」 菜採は、ソファーに腰掛けた。 俺はキッチンに立って コーヒーを入れる用意をしていた。 リビングのテーブルに 置いた携帯が鳴った。 菜採は無言で携帯を見ると それを持ってきて俺に渡した。 そして、ソファーに戻った。 着信は、ゆきからだった。 嬉しかった。 咲也「はい!もしもしー」 ゆき「今、家に帰って来たよ。」 咲也「うん。また会おうね!」 ゆき「うん。」 さっき、一緒に居たばかりなのに ゆきの声を聞けて嬉しかった。 不思議だ、、、 菜採「ねぇー!咲也ー!」 少し離れたリビングから 菜採が声を掛けてきた。 菜採「トラにご飯あげといたわよー!」 菜採がトラにご飯をあげてくれていた。 俺は菜採に、手でサンキューの 合図をした。 ゆき「、、、誰か居るの??」 咲也「あ、、今ね、菜採が 仕事の書類持って来てるんだよ」 ゆき「、、、そうなんだ」 ゆきが少し静かに言った。 咲也「ゆき、大好きだよ」 ゆき「、、、私もだよ」 俺達は気持ちを確認しあうように 電話越しに言った。 咲也「またね!電話ありがとう」 そして通話を終えた。 コーヒーを入れて リビングへと向かった。
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