愛しく想う

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もう季節は夏の終わり頃になった。 この時期が来たら毎年思い出す。 雪乃の事を。 雪乃は、15年前の今の時期に 還らぬ人となってしまった、、、。 今日は休みだったし、 俺は一人で夕方くらいから 飲みに行った。 家の傍にある何回か行った事のあるbarだ。 このbarは、夕方くらいから openする。 家の近くにあるし 酔いたい時に たまに飲みにいっていた。 咲也「とりあえず、マティーニ」 マティーニは、度数の強いカクテルだ。 マスターが、マティーニを置いた。 マスターは、俺と同じ歳の男性で 矢島 純一と言う名前だ。 何度か来るたび、仲良くなっていた。 純一「最近仕事はどうだ?」 咲也「そうだなぁ、おかげさまで 忙しく過ごしてるよ、笑」 純一「それは、何よりだ!笑」 マティーニが空になった。 次のカクテル頼んだ。 咲也「なんか、強めのやつ頼むよ」 純一は、少し考えて カクテルを作り出した。 純一「アラスカ って言うカクテルだよ。 度数は高めだ」 アラスカを俺の前に差し出した。 はじめて飲むカクテルだ。 飲んでみるとキリッとした味わいの中に かすかな甘みを感じるカクテルだった。 俺はゆっくりとアラスカを飲んだ。 image=508813569.jpg
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