愛しく想う

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純一「咲!気を付けて帰れよ!」 咲也「おう!」 barを出て、家に歩きだした。 少し足元がフラフラする。 少し飲み過ぎたみたいだ、笑 こういう時は 家が近くて良かったと いつも思う。 時計を見ると夜の20時頃だった。 玄関の扉の鍵を開けて 少しふらつきながら家に入った。 リビングの明かりがついていた。 ゆっくりとリビングに行った。 そこには、猫のトラと 楽しそうにじゃれあう 雪乃の後ろ姿があった。 俺は夢でも見ているのだろうか、、、 咲也「雪乃、、、」 その後ろ姿を見て 無意識に言葉がこぼれた。 雪乃はゆっくりと振り返った。 振り返ったのは ゆきだった。 俺はハッとした。 ゆき「、、、え?」 振り返ったゆきは 俺の顔を不思議そうに見つめた。 咲也「あっ!ゆき!来てたんだね」 俺は少し慌てて 何もなかったように言った。 ゆき「内緒にして来てたんだ びっくりした??笑」 ゆきには、この前会った時 合鍵を渡していたのだ。 合鍵を初めて使って来てくれたみたいだ。 びっくりしたけど、嬉しかった。 咲也「うん、びっくりしたよ」 俺は、ゆきの隣に腰かけた。 ゆき「あ、もしかして、飲んできた?」 ゆきは、じーっと、俺を見つめた。 咲也「なんで分かるの?」 ゆき「お酒の匂いするから 、笑」 かなり飲んでしまったから 分かったのか、笑 ゆきに俺は笑った。
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