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「おい、美優!いつまで寝てんだ?早く起きねーと遅刻するぞー」
兄の声で目を覚ます。時刻は8時、ここで2度寝すれば遅刻は確定だ。
だが、人間の体はそんな思考で動くものではないのである。
「うぅ…お兄ちゃん……起こして…」
「……そうか、じゃあ先に行ってるぜ。先生には寝坊ってちゃんと言っておくから安心して寝過ごすといい」
「それはやだぁ…おーこーしーてー」
ガシッと兄の体に抱き着く。そしてそのままベッドに引っ張る。
「私を起こすのと、このまま一緒に寝るの…どっちがいい?」
「はぁ…ったく、わーった、起こす、起こしますよお姫様…。ほら、手を貸すからささっと飯食ってこい」
「はーい!ありがとっお兄ちゃん!」
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