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全く…手の掛かる妹だぜ…。
…そう言いながらも、手を貸しちまうあたり、俺もまだまだ甘いよな。でも、高校生にもなって、一緒に寝ようなんて、何考えてんだっつの。
そう思いながら優紀はコーヒーを飲む。
「?お兄ちゃん、何ぼーっと考え事してんの?ご飯も食べ終わったし、そろそろ行こ?」
「ん?ああ、そうだな。けど、ちょっと走らなきゃ間に合わねーかもな、もう8時半ちょっと過ぎてるし」
「むー、それはお兄ちゃんがぼーっとしてたからでしょー?私は悪くないんだからね?」
「どっかの誰かさんがもう少し早く起きてくれれば、考え事もしなくて済むんだけどなぁ?」
「そ、そんな言い方しなくてもいいじゃん!」
「だってそうじゃねーか!」
いい加減に学校行きなさい!と母の怒鳴り声が家中に響き、朝の小競り合いは幕を閉じるのであった。
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