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勢いで走ってきちゃったけど、まさか迷子になるなんて…私のバカっ。
こんな真昼間に女子高生が一人で歩いてたら補導されちゃうかな…どうしよ。
スマホの地図アプリ開いたら電源全部使っちゃったし…昨日寝落ちって充電出来てなかったからだ…。
疲れたし座ってようかな…お兄ちゃん、来てくれないかなぁ。
「ねぇ、こんな所で何してるの?さっきから見てたけど、ずっと何もしないで座ってるし、一人で学校サボり?なら、俺たちとカラオケでも行かない?奢ってあげるからさ!」
「え、えーっと…私は…」
「ほらほら、座ってないで行こ行こー」
「え、ちょ、きゃっ…は、離してよ!」
「酷いなぁ、そんなこと言わなくてもいいじゃん?誰かに構って欲しかったんじゃないの?そんな悲しそうな目をしてないで、遊んで楽しもうよ」
「別にそんなんじゃない…ほっといて!」
「今にも泣きそうな子を、放ってはおけないよ」
手を掴まれた。タチの悪いナンパ、でも、周りの人は見て見ぬ振り。自分でどうにかしなきゃ…こんな人に汚される前に…っ。
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