せん/せい/と/ぷ/に/ちゃん

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「……生徒だぞ、おまえ」 「わ、かってるもん」  先生を好きになるのは、不毛なんだってわかってる。でも、おにいちゃん、私にキスした。生徒にあんなこと、本当はしちゃだめなんだ。だから、お互い様なんだ。 「なんとか先輩が好きだったんじゃねーのか、節操なし」 「意地悪」 「なにがだよ」  わかってる。こんなこと言ったら、おにいちゃんが困るって。おにいちゃんが先生になるなんて、思わなかった。そんなおにいちゃんを、好きになるとも思わなかったのに。 「おにいちゃんが、すきなの」  言っちゃった。私はぎゅっと目を閉じた。 「……ぷにのくせに」  影が落ちてきたので、目を開く。おにいちゃんの顔が近づいてきて、唇が触れ合った。 「ふ」  ちゅ、と音を立てて、唇が離れて行く。私は目を瞬いた。 「な、んでキスするの?」 「かわいいから」  おにいちゃんが、初めてかわいい、って言った。きゅんとして、シャツを掴む。 「もう一回、して」  また、唇が合わさった。さっきより長い。おにいちゃんがベッドに膝をつくと、私のスカートがくしゃりと寄った。     
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