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「俺、先に帰って清子ちゃんの荷物まとめとくから。財布回収したらちゃんと二人とも追って来てね」 「えっ」 「清子ちゃん、陸人と約束したんでしょ?帰ってくるって。小林さんもうち来て。もう大丈夫だって、ちゃんと陸人を安心させてやって。さてと、俺泣きながら帰るからゆっくり追って来てよね」 そう言って笑うと加藤君は再び早足で歩き出す。 残された私とゆう君は、しばらく動けないまま加藤君を見送っていた。
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