終わらない監禁生活

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「お、いっ…飯の時間じゃねぇのかよ…!…っ…」 いつも決まっているのは飯の時間と風呂の時間。 しかし今日、本来は飯の時間であるのに俺の体を兄は弄る。 テーブルに置かれた飯を前に服を剥かれ始める。 「ちょっ!飯は!?」 「食いたきゃ食えよ。お前は俺の飯そんなに好きか?しょうがない奴だなぁ…」 そうデレデレする兄を俺は睨む。 決められた時間にしか貰えない物に好きも嫌いもないと思う。 兄の料理は確かにうまいけど、味わって食う時間など俺には与えられない。 飯を食ってる時や、トイレ、寝ている時間以外はこの男に抱かれ続ける日々。 兄が仕事の時は一番苦痛だ。 ベッドに繋がれたままバイブ機能のある玩具を付けられる。 電池が切れるまでか、兄が帰宅するまでひたすらに達かされ続ける。 俺が意識を失ってもバイブが俺を無理矢理に復活させてくる。 そうして終わらないループが繰り返される。 兄が帰って来てからもそれで終わりではない。 今度は玩具から兄へと変わるだけ。 地獄のような日々。 解放される条件は__俺が兄を好きになること、愛すること。 家族としてではなく恋愛対象として。
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