夏雄の気持ち

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出掛けるあいつをソファから見送る。 ……なんか…あいつがあいつらしくないから調子狂う…。 あんなに優しい兄貴なんて俺は知らない。 優しさの中に確かな恐怖がいつもあったからだ…。 …でも俺の胸に常に感じていた不安や恐怖や苛立ちは今はない。 あいつが出掛けて行って、いつもなら嬉しいのに… 今は何か変な感じだ…。 早く帰って来て欲しいなんて思ってる…。
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