夢でも戯言でもない

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「要りません」 「納得のいく説明はできないが押し売りではないんだ」 ここまでかれこれ十五分。 永井美知(ながいみち)は、借りている安アパートの玄関で押し問答をしていた。 「馬鹿馬鹿しいと思うのは当然だが、俺の名は堀子龍男(ほりこたつお)。炬燵の妖精だ」
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