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「ねぇ妖精さん。あなたが家事を手伝ってくれて、本当に助かってるんだけど。ご近所様が遠回りして私を避けている気がするの」
「横綱ご一行様に軽い朝の挨拶をしただけだ」
「浦江さんにそんなこと言ってないわよね?」
「美知の方が酷いではないか。俺は一言も名前は出していない」
永井美知は、面倒な関わりが減ったことにはホッとしているが、少しだけ気になった。
「どんな挨拶?」
「些細なことだ。美知は俺の運命の女だと伝えただけだ」
永井美知には何がどうしてこうなったのかわからないが、堀子龍男はいつもこの上なく真剣だ。
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