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第 二 話 歩 い た あ と に 何 が 咲 く ?
留守食堂がある商店街。
スマホ片手に商店街を歩く日歌。周囲は官民入り乱れての大混雑。
日歌「この辺りか……」
「と言うかココか……」
留守食堂 店先。仙波達が交通整理中。
クロウを見上げる日歌。
日歌「あまりに大きすぎるのも、見逃しがちだな」
留守食堂 屋上から響く、拡声器を通した若葉の声。
若葉「もう一度よく見て!!九朗っ!!」
「いや、アタシを見てどうする?」
「アタシじゃなくて!快晴の持ってる雑誌っ!!」
訝しむ日歌。
日歌「……何だ?」
留守食堂 屋上。
観光雑誌「お台場MAP 」を開き、大観覧車の写真を指さしている快晴。
その快晴を指さしながらクロウに問う若葉。
若葉「本っ当に!お台場に行きたいのね!?担いでたら怒るわよっ!!」
ちょっと引き気味に頷くクロウ。
屋上の手すりに、もたれながら呟く鶴巻。
鶴巻「ちゃんと、外出許可を取ろうってんだから可愛いじゃねーか……」
「……初回の混乱で学んだか?」
快晴「お姉ちゃん……だからソレ(拡声器)使わなくても、
クロウには聞こえてるって」
若葉「だから!コレ(拡声器)使わないと、
アタシが喋った気にならないの!」
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