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「みんな、きいてくれ。これからきみたちにはウルルクにいってもらう。ウルルク王国の南半分の制空権を握るジャリワット空軍基地を、現地の独立派王道軍といっしょに叩いてもらう。これは戦闘訓練でもシミュレーションでもない。実戦だ。きみたちの戦いにより、敵は倒れるし、味方を救うこともできる。日乃元から六千キロ離れた南ウルルクが、きみたちの初の実戦ということになる」
誰かが低くおーっと雄たけびをあげた。そういうことだったのか。東島進駐官養成高校でいっしょだったウルルク出身の友人たちは、母国に帰り日乃元が支援する独立戦争に身を投じている。ともに戦い助けることになる友人というのは、スリラン、カイ、リー、ジャン・ピエールの4人、3組7班のメンバーだった。クニがいった。
「そういうことだったのか。なんだか懐かしいな。東島が遥か昔みたいだ」
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