こたつ⑦《もしドラ》作者未発表作『炬燵男』

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炬燵に当たりながら僕は磯辺巻きを食べていた。お餅とソーセージとバターが有れば、人は年90万円で生きていける。因みに餅の中心部を凹ませて醤油を垂らすと一滴も無駄にすることが無い。後は今書き掛けの小説を仕上げるばかりだ。タイトルは《もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら》。これは果たして売れるのかどうか。第1稿を秋元康さんに見せたら「お前、これ面白いと思うの?」と言われたので、僕はこう答えた。「秋元さん、僕は死んだ後に評価される作家なんです」 無論、空威張りなのは言うまでも無い。これがミリオン達成して初回印税が1億8千万円振り込まれたらな。後200年は生きられるのだが…
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