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登場人物(主要キャラクター × 5人)
○ 荒間(あらま) 32歳 男性
厚生労働省の調査チームの長。
東京大学を主席合格し、出世街道を突き進む男。表面は柔和で慇懃ながらも言葉の端々に棘があり、すべてを見透かしているかのような態度で相手を苛立たせる。学歴を鼻に掛けるだけあり、思考は怜悧で行動は果断である。今回の事件を解決して名声を上げ、ゆくゆくは衆議院議員に立候補、そして総理大臣になることを目論んでいる。事件の被害者に対する配慮がなく、梓からの反感を買う。大学附属病院の精神科教授に意見を求めた際に蒼士と顔を合わせることになるが愚鈍な格下という印象しか持たなかった。蒼士の見つけた治療法をいち早く評価し、その認可と普及に一役買うことになる。
○ 柳介(りゅうすけ) 47歳 男性
梓の上司。捜査一課。通称:『すけさん』
事件解決に熱いが、大雑把なのがたまに瑕(きず)。だがいざというときの決断力と冷静さをかね揃えている。任侠ものに憧れて警察に入った過去を持つ。
どれだけ格好を付けても仕事は家族とおまんまのためと言い切っており、どこか達観している。梓のことを高く評価しているものの、まっすぐゆえの潔癖と融通の効かなさを危惧している。
今回の自殺増加事件に関しては、おれたちの手に負えないと早期から直感しており、捜査にやや熱が籠っていないことも、結果的に梓を焚き付けてしまう。
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