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○ 依世（いせ） 27歳 女性
臨床検査技師であり、生粋の細菌オタク。
乳製品こそが、人類の生み出した史上最強の食品と信じて疑わない。
蒼士の勤務している大学病院の検査室で働いており、細菌の知識に関しては感染症内科の教授からお墨付きをもらっているほど。家がご近所さんだった蒼士とは幼馴染みであり、旧知の仲。蒼士のことを『あおくん』と呼び慕う。
蒼士からは細菌へのあまりの偏愛ぶりを恐れられているが、じつは昔、蒼士がたまたま読んでいた微生物の本を盗み見したことがきっかけであり、蒼士本人はまったく気がついていない。
○ 凛（りん） 16歳 女性
裕太と同じ高校二年生。弓道部所属。
名家の生まれで眉目秀麗なお嬢様。けれど本人は至って気さくで、朗らかに学生生活に溶け込んでいる。最近になって携帯を買ってもらい、友達に操作の仕方や面白いサイトを教えてもらい、充実した毎日を送っている。
裕太がなにかと気に掛けてくれることを、友達として心から嬉しく想っている。
梅雨が明けた辺りから体がだるく、なんとなく頭がぼうっとすることがあったが貧血によるものかなと特に気にしていなかった。いままで大好きだったアイスやチョコレートになんとなく手が伸びにくくなったことに、自分自身ですこし驚いている。
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