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ゼッキの説明が終わり、次に口を開いたのは、エルグでもレイでも無くレンである。
「やっぱ情報通り、ミリー先輩の使い魔は天狗族だったか……よしよし。………こりゃあフェン先輩も使い魔喚ぶかな…………?」
と、呟きながらひたすらにメモを取っているレン。その行動を見ていたゼッキは、レンに問い掛ける。
「あっちの男の使い魔は何なのじゃ?」
ゼッキの問いに気付いたレンは、視線を手帳からゼッキへと移動すると、後頭部を掻きながら答える。
「いや~…それが分からないんですよ……フェン先輩は使い魔召喚の授業は必ずサボるらしくて。…でも噂だと確か………」
レンはそう言って手帳をパラパラとめくり、あるページで手を止めると言葉を続ける。
「あったあった!…噂だとフェン先輩の使い魔は獣人族!それもかなり強い剣士だって話です!…………でもこれ……噂の出所も分からないからなぁ……」
レンは言い終わると、うーん。と、一人唸りながら何かを考え込んでいる。
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