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「………くだらねぇな…所詮人間は才能があるか無いかだ。よえー奴がどんなに努力したって限界がある。現に、努力家と言われるおめぇが俺には勝てないんだ…現実を受け止めるんだな」
フェンの言葉にミリーは楽しそうに口元を緩めると悪戯っぽく言う。
「ほぉ…学園一の悪で学生最強と言われてるお前に、努力家と言って貰えるとは光栄だな………だが、現実を受け止めるのはお前の方だ。強がってはいるが、服はボロボロで血を流しているのだからな。…それとも………女の子には手を上げれないか?…優しい一面もあった物だな。」
ミリーが言い終わると同時にフェンの体が消える。
「舐めるのもいい加減にしとけよ…今すぐ塵にしてもいいんだぞ……」
ミリーは、声が聞こえた後方に目を向ける。そこには、広げた右手をミリーに向けて佇むフェンの姿。
フェンのスピードを目で追う事も出来なかったミリー。しかし、その表情は未だ涼しげで焦る素振りすら見せない。
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