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この空気に耐えられなくなりゼッキの方から口を開く。
「そういえば奥さんは元気なのか?」
これを聞いてデュラは先程の話を諦めたのか小さく息を吐き出して笑顔で答える。
「あぁ元気だ!ミュラもゼッキに会いたがっていたぞ!後、たまには城に遊びに来いと言っていたな。」
会話でも分かるがミュラとはデュラの妻である。同じ龍人族で強く聡明な女性だと印象を受けている。
「それは何よりじゃ!でも遊びに行きたいのは山々じゃがわしが城に行ったら目立ってしまうじゃろう?」
デュラは少し考える素振りをして再びゼッキを見る。
「確かに目立つかもしれないが問題無いだろう。どうしても目立つのが嫌なら近くまで来れば直ぐに迎えを行かす。一緒に転移で入城すれば平気だ!」
閃いたと言わんばかりの満足げの顔のデュラ。
「そうじゃのぉ。それならば今度遊びに行こうかのぉ」
海を見ながらも笑顔で答えたゼッキを見て、嬉しそうに大きく頷くデュラ。
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