消えた赤鬼

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「よし!俺はそろそろ帰るよ。」 突然の掛け声と共に自らの膝を軽く叩き立ち上がったデュラが言う。 「なんじゃ?もう帰るのか?」 立ち上がったデュラを見上げるとデュラの真剣な目と目が合う。 「あぁ、今日は帰る……困った事があったらいつでも言ってくれ。」 そう言って拳を突き出したデュラ。 「困る事などそうそう起きるもんじゃ無かろう?だがまぁ、覚えておくわい。」 そう言って突き出された拳に拳をぶつける。 「「!!!!」」 ゼッキが続けて何か言おうと口を開いた瞬間、二人の足元に赤く輝く魔方陣が突如として現れた。 二人は反射的に左右別々の方向に跳び跳ねる。しかしゼッキの動きに合わせたかの様に魔方陣がゼッキの足元から離れない。 ゼッキは諦めた様に動きを止めて笑顔でデュラを見て言った。 「デュラ!早速困ったぞ!」
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