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現れた赤鬼
魔方陣の眩しい光がおさまり始めてようやくゼッキは目を開ける。
“ここは何処じゃ?周りにいっぱい居るのは……人間?…”
周囲を見渡して分かった事は、此処が建物の中ということと人間族だと思われる若者が20名程居ること。そしてその内の一人だけが自分から三メートル位離れた正面に立ち、他の者達は少し離れた所から此方を見ている。
「は、はじめまして!」
ゼッキから一番近い所に立っていた黒髪の若い男が声をあげる。そちらを見て目が合うと、その男は恐怖を感じたのか半歩ほど後ろに下がり俯いてしまった。
しかし直ぐに顔をあげ直し意を決した様に再び口を開く
「はじめまして!僕の名前はエルグ、、エルグ・ファードです!僕と使い魔契約してくれませんか?!」
この言葉を聞いて大体の事が理解出来た。
“使い魔の事は昔、少しだけ聞かされた事があるのぅ。
確か、人間族が滅びない様に異世界の者を呼び出して一緒に戦ったりすんじゃとか………………よし決めた!”
「嫌じゃ!」
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