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ゼッキの言葉を聞いてエルグと名乗った男は愕然としている様である、反対に周囲の人間はクスクスと笑いながら此方を見ている。
「な、何故ですか?!」
エルグは焦った表情で聞いてくる。
「人間族の奴隷など嫌に決まっておろう!」
ゼッキの思考は、呼び出される→戦わせられる→言うことを聞かされる→奴隷。 となったようだ。
「ど、奴隷って……そんなんじゃ無いです!何て言うか、戦友って言うか、相棒って言うか……」
だんだん自信が無くなったのかエルグは徐々に声が小さくなる。
「相棒じゃと?お前の様な小僧がか?お前程度の奴に背中は預けられんわい!」
再び周囲からは密かな笑い声が聞こえてくる。
「じゃあ僕と勝負して下さい!僕が負けたら諦めます!お願いします!!」
エルグは覚悟を決めた顔でゼッキに頭を下げた。
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