1494人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
目を疑った。俺の上で、人が跳ねている。一瞬、誰かわからなかった。見知らぬ他人が、俺の腹の上で跳ねている。ぎょっとしたが、思い出した。数分前に出会った兄貴の友人。じゃない、兄貴の。
恋人だ。
「う、うわぁーっ!」
絶叫した。兄貴の恋人が、何故か俺を咥えて入れたり出したりしているではないか。しかも、どうにかなりそうなくらい気持ちよかった。
「きて、きて、ヒデちゃん! 突き上げて、下からっ! きてー!」
自分のソレを握りながら腰を激しく上下させている。貴文と俺が繋がっている部分から、正体不明の液体がドロドロと溢れだしている。この液体と俺は無関係だ、と思いたかった。思いたかったが、俺がこいつに気持ちよくさせられ、そのせいで出した液体だと認めざるを得ない。馬鹿みたいに俺を出し入れする貴文が「きて!」と繰り返している。俺の手が勝手に、貴文の脚を固定していた。
「……畜生! この、ど変態のど淫乱野郎が!」
罵声を浴びせて腰を突き上げた。
「ああっ! あっは、すごい、もっと、ヒデちゃん!」
「こうか、こうかよ! 早くイけ、いっちまえ!」
闇雲に腰を突き上げる。貴文が涙を流して首を仰け反らした。先端から飛び出した精液が、パタパタと俺の腹に落下する。
「う、うああぁっ……!」
めちゃくちゃに締めつけられて、俺は貴文の中に、出していた。
最初のコメントを投稿しよう!