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「お前全部食えよ。ほら」
アイスを貴文の口に押し込んで、ゆっくりと抜き差しを始めた。ギクッとした。俺は慌てて目を逸らす。何も見ていないフリをして、ふたたびゲームを開始した。
手が震えていた。普段はらくらくクリアするステージで、ゲームオーバーになってしまった。さっきからずっと、背後で色っぽい声が聞こえているせいだ。
「ん、んぅ。美味しい」
「お前、棒ならなんでもいいんじゃねえの」
「そんなことないよ。僕はミッチーのが一番好き」
ちょっと待て。待ってくれ。体が冷えてきた。俺はガタガタと身震いをした。
「じゃ、しゃぶる? 残りは俺が食うから」
「うん、ちょうだい」
しゃぶるって、一体何をですか。もはやゲームどころじゃない。テレビにはゲームオーバーの文字がしつこく残っている。その画面に、俺の背後の光景が映っていた。兄貴の股間に、貴文が。
気づかれないようにそっと盗み見た。
「うわ、口ん中つめてぇ」
「気持ちいい?」
「いいかも。もっと奥のほうまで咥えろよ」
下半身のブツを曝け出した兄貴が貴文の頭を掴む。半分勃っているそれを、貴文が飲み込んでいく。うっとりとした表情で、美味そうに顔を上下させている。
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