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心の中で、好きだ、好きだ、と繰り返しながら、腰を揺らした。兄貴の濡れた分身を握って、好きだ、と頭の中で呟いた。
口に出しては言えない。多分、一生言えない。
「う、もお、俺……」
兄貴が呻いて俺の前髪をガシリと掴んだ。
「いて。いてえよ、引っ張るな」
髪を引っ張る力を緩めずに、股間を握る俺の手を、空いている手で掴んだ。汗で湿った手が、圧力をかけてくる。
「お前の先っぽ、引っかかって、……あ、あ、カリ、気持ち……い、も、出るから、動くな……っ」
やらしいな、と頬が緩んだ。普段の喋りがアホっぽいだけに、こういうときの喘ぎは果てしなく、やらしい。ニヤついて右手を動かした。ヌルヌルの兄貴の股間は熱くて脈打っている。十秒も持たない。発射寸前だ。
「俺の先っぽ、気持ちいい?」
浅く抜き差しをして、耳のそばで囁いた。
「は、はあっ、ヒデ、エロいっ……う、あっ、あ、ああっ!」
苦しそうに息を吐いてから、兄貴がひときわ高く、大きく啼いた。握っていた兄貴の先端から精液が飛び出る。痙攣するペニスから二回、三回と吐き出される白濁液。兄貴の胸から喉、顎先に盛大に降り注いだ。
それを見て、俺も声を上げて果てていた。兄貴の穴の付近が、俺の精液でドロドロに汚れている。
「兄貴……」
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