死にたがり天使と飛べない鳥

登場人物

・主人公：白鳥 渚（しらとり なぎさ）
生まれ付き左目が見えない。
小さい頃の夢はパイロット。しかし、目のせいでそれは一生叶わない夢だった。
本当は今でもパイロットになりたいと思っているが、周囲から障害者扱いされてそれを言えないでいる。
本人は生まれつきなので、見えない事が障害だと思っていない。少し他人より視野が狭い事とバランスをとるのが難しいと感じることもあるが、基本的には周囲の人と何の変わりも無く過ごせるのであまり不自由に感じることも少ない。
現在、大学生。
最近の趣味は飛行機の写真を撮る事。

・天野 千鶴（あまの ちづる）
死にたがり少女。
ネグレクトを受け児童養護施設で育ち、今も施設で生活している。現在学校に通っていない。（高校中退）
大人しい性格であまり自分の意見を言わず、人との距離感を掴むのが苦手。子供っぽい所があり、心を許した相手にはとてもよく懐く。
別人格である紡実の事を理解されない故に周囲からは嘘つき呼ばわりされるか、同情されるので基本的にはあまり紡実のことを他人に話さない。
紡実の事を双子の姉のように感じ、普段もそのように接している。
唯一、紡実のことを一人の人間として見ている。

・天野 紡実（あまの つぐみ）
天野千鶴の中の別人格。
時々千鶴に成り代わって表に出てくることもあるが、基本は千鶴の中にいる。中にいる状態でも外の様子は千鶴から見ていることもあり、千鶴と会話も出来る。
千鶴を護るために現れた人格なのだが、周囲の人達からは理解されていない事で千鶴が傷付いているのでどうすればいいのか分からず悩んでいる。
また、自分がいることで傷付いていく事を理解しながらも千鶴を死なせない為に消える事が出来ないでいる。
自分の意見ははっきりという性格で、千鶴のためなら何でもする。どこか人と壁を作るようなところがあり、笑顔も少ない。