どうなる宝くじ

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『今年のお年玉は・・・』 僕は毎年、決まった金額のお年玉を父から貰っている。使い道は、欲しい物を買うために貯金するというのがいつものパターンだ。しかし、今年は宝くじを買う事にした。 その理由は、年末のくじが外れたという些細なものだった。 『今年も外れかぁー』 とつい声に出してしまいながらも慌ただしい大晦日を過ごしていた。 新年になり、朝を迎えると父から 『あけましておめでとう!今年も頑張れよ』 とポチ袋を渡された。 『ありがとう』 と答えながらも、このお年玉で宝くじを買おうと直感が働いた。 その時、今後起きる事は誰も予想できなかっただろう。 いつものスーパーの横にある宝くじ売り場に向かい 10枚の宝くじを購入する。勿論、連番で購入だ。『当たります様に』 宝くじ売り場のおばさんの笑顔が妙に印象的だった。 その後、時が過ぎ当選番号発表の日を迎える。 僕は当選発表の時間になると、スマホで結果を確認しながら手元のくじを確認する。 『これは・・・』 今まで経験した事のない感情が体全体に伝わり、時が止まったようだった。信じられないようだが宝くじに当選してしまったのだ。1億円という金額は、僕にとってあまりにも強烈なものだった。 この当選を知らせるべきなのか、秘密にしておくのか。僕は考え続けた。 そして、決まった答えは・・・ ここから先は皆さんのご想像にお任せします。
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