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俺たちが学校を抜け出したことは学校にはバレていなかった。
晴人は生徒会の皆様に謝り、また仲良くやっている。
でも、その中に俺はいない。
俺から独りにさせてくれって頼んだのだ。
晴人は頷いて、それでも親友だと言ってくれた。本当に良い人だ。
これでまた独りだと思っていたらそうでもなかった。
「おい、今日昼はどうする。」
「俺、弁当。」
石崎がぴったり俺にくっつくようになった。あの後、もっとしっかり護れと締められたらしい。
まぁ、石崎が怖いのもあって誰にも話かけられずに1日が過ぎることがほとんどだ。
こんな日常でも全然寂しくない。
「あ、電話。」
「すっげぇ顔にやけてんぞ。気持ち悪りぃな。」
「へへ。」
かっちゃんからの電話。
嬉しすぎてほころぶ顔が隠せない。
【終】
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