よし!干支神様のところに行こう

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戌「ふぅ。着いた。やっと着いた。長かった。だるかった。あー。干支神様ー。ついたよー。つきましたよー。干支神様ー。」 干支神様「おめでとう。お年玉を何にするか決めたか?」 戌「ええ。」 干支神様「ほぅ。言うてみろ。」 戌「来年の干支」 干支神様「ん?聞こえなかったようじゃ。もう一度言うてみろ。」 戌「来年の干支。来年の干支を戌にしろって言ったの。」 干支神様「いや、しかし、来年の干支は亥と決まっておる。」 戌「干支神様は何でも1つだけ、欲しいものくれるんだよね?お年玉として。まさか、くれないってことはないよね?そういう決まりだもんね。そうだよね?」 干支神様「うっ。確かに決まりだ。だが、他にも欲しいものなどいくらでもあるだろ。それにしようではないか。」 戌「ないね。他に欲しいものなんてあるわけがない。だって、道中であった奴等の顔と言動といったら、滑稽で滑稽で。だから、僕は来年の干支を貰うよ。そして、来年の干支が欲しいという奴から金を巻き上げて、その金で防衛設備の行き届いた城を買うよ。といっても、来年の干支を譲る気など一ミリもないがな」 干支神様(・・・こいつ性格悪い) どうやら来年も、いや、しばらくは戌年が続きそうです。
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