2.ねぐせ

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2.ねぐせ

『ほら,またついてるよ?』 『ちゃんと昨日乾かしたの?』 そんな会話すらかけがえのない時だった 一緒にいるのが当たり前になっていて このリズムが続いていくのだと 勝手に思っていたのは僕だけだったのかも だって本当は言いたいことだらけな筈なのに 我慢ばかりさせてしまった ねぐせばかりが目立つようになって ブローをしても治りきらないや 君に伝える愛を考えも何もかも不足していた 当たり前は簡単に終わらせる事が出来るの そう言い聞かせられてる様な気がして 時間が過ぎて好きの気持ちが薄れて アイを届けることが出来なかった 『何時になったら治るの?』 『何回も言ったじゃんちゃんとしてって』 苦笑いで伝えていた些細なメッセージ 心配と見えないSOS ただその笑顔を見れるだけでも良かった ごめんと言って不器用ながらに 一生懸命治す姿が好きだった筈なのに 何時から嫌いになってきたのだろう? ねぐせばかりが目立っていて 保湿用スプレーをかけて挑んでも イライラしてくる感情ぶつけてしまう言葉 些細な喧嘩ばかり積もってきて 不機嫌になっていたとしても どうしても君には敵わない 許してしまうから 愛を届けられてない訳ではないよ ただすれ違ってばかりで余裕がなかっただけ 素直になれたらどうなのかなもう遅いのにね あんなにキミの髪を撫でていて この人となら幸せになりたいって そう決めていたのにどうしてだろう? 上手くいかなかった この恋 ねぐせばかり目に行くようになってから もうその髪に触れる事は出来ないのね こんなに別れが早く来るとは思わなかった あっという間に過ぎていく日々 思い出す度に溢れる涙 次こそいい恋を それ迄はこのままで 忘れるまで アイを沢山語りたかった それだけだったのにね
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