1.カフェオレ

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1.カフェオレ

黒と白を1対1で混ぜ合わせて 甘い誘惑を注いだら出来上がりのあの飲み物 僕らの濃い(恋)思い出も 僅かな時間で消失してしまうのですね 悲しみも悦びも全てを共有したいと 声を聴く度に逢いたいが募り メッセージがくれば 誰よりも早く返信しては 1人でにやけてばかりいた そんな日々が愛おしく感じていた 振り返れば探してしまうのです 似ている服を着ている人をみては 傍にいるのではないかと 幻想ばかり追いかけていたら ホントのことに気づけませんでした こんな日々が募れば募るほど 辛くなってしまうのですお別れが 泣きたくないよ君の前では 笑っておきたいのです 一緒に飲めるのも僅か それまでは離れないでいて 甘い誘惑に幾度も負けそうになった 一途に想い続ける事に挫折しそうになった それでも信じて待っていたの このままこの生活が変わらない事を 願っていた矢先に崩れてしまったジェンガ 立ち直るのにはまだ少し無理みたい 修復時間を下さいその間 些細な事で幸せだと感じていた 季節の移り変わりが早く感じる程に 埋め合わせようと色んな事に挑戦したけど 脳裏の片隅に必ずといっていい位に そこにいるんだ鮮明に今もこれからも 湧き上がる温かい気持ちも これ以上ない経験をした気でいた 思い上がりな自惚れは捨てないと もうすぐで出来上がるから さようならの準備は用意済 こうやって過ごせるのも今日が最後です 最後までの悪あがきはしたくない だからさようならを告げました 飲み干したら今迄の積もった感情が 溢れ出てとまらなかった 忘れもしない苦くて甘い濃い味でした 黒と白を1対1で混ぜ合わせて 甘い誘惑を注いだら出来上がりのあの飲み物 僕らの濃い(恋)思い出も 僅かな時間で消失してしまうのですね
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