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おじさんがポケットからお年玉を出してわたそうとしたそのとき、わたしはおじさんに向かって叫ぶ。
「お年玉なんていらないわ!」
「どうして?サユリ。もしかしてお前、お年玉がイヤだったのか…!?」
「ううん、だって、おじさん今までたくさんお年玉くれたんだもん。
パスポートに往復の飛行機のチケット、観光代にお土産代も足しても、まだまだ余るくらいなの。
それに、今年のお年玉は、もうもらっちゃったから。」
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