第三夜 ライバル対決!!

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業彦は相変わらずの笑顔だが、その目には言い知れぬ闘志のような光が輝いている。 やはり、目の前で殺人を行われたことは、彼のプライドをいたく傷つけたようだった。 本来なら現場に立ち入りたいところなのだろうが、そこは鑑識に任せたらしい。 「ああ。もちろんだ」 紀田も妙に力んでいるようで、荒い息で答えた。 「華代さんもつらいでしょうが、弟さんと叔父さんの為です。ご協力して下さいますね?」 業彦はそのNO1ホストも真っ青な流し目+微笑みを華代に向けた。彼女は一瞬肩を震わせたが、業彦を信じるように頷いた。 「では、今回の事件についてまとめていこうか。小町君。準備はいいかい?」 私は軽く手を上げた。OKというサインである。 このように、事件のメモを取るのは大抵私の役目だった。 その方が私自身、事件の概要がよく掴めるし、何よりあとで作品にする時に重宝するのである。 「第一の事件の発見者は……華代さん。あなたで間違いありませんよね」 「ええ。そうです……」 彼女はその時の光景を思い出したのか、両肩を自分で抱き締めた。 「その時の様子を詳しく教えて頂けないでしょうか」 「わ……わかりました」 そう小さく答えると、華代は意を決したように顔を上げた。 * 「お兄様、本当にこの部屋で一晩過ごすというの?」     
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