第三夜 ライバル対決!!

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「こんな時に不謹慎だと思われるでしょうが……。今度、ぜひお食事でもご一緒して頂けませんか?」 「えっ?」 「きっとですよ……きっと」 そう言い残すと、ついに彼は部屋を後にした。 * 「まさか……こんな日が来るなんてね」 そう呟くと、業彦は受話器に手を伸ばした。 そして、プッシュボタンに指をかける。どこにかけるというのだろう。 彼はなぜかスピーカーボタンを押した。 やがて聞こえてくる電子音。三度目のコールで相手が出たようだった。 「もしもし……僕だが……」 「きゃ~~~~~~~!業彦様ぁ~!」 き~んと耳をつんざくような黄色いキャンディボイス。 これは……紛れもなく……熱狂的な業彦のストーカーじゃなかった……友人の一人・藤原高子……。 「あの……高子。今日は君に頼みがあってね」 この最強のプレイボーイである業彦をここまで苦悩させることができるのは、世界広しといえども、この藤原高子だけであろう……。 「まあ!業彦様が私に頼みごと?高子、ついに業彦様のお役に立てるのね?高子、嬉しい☆」 この分では、まず用件を切り出すだけで、日が暮れてしまうだろう……。 「高子。少々急ぎの用件なんだ。君のその陰陽師としての技量が必要なんだよ」 「きゃ~!そんなことならお安い御用ですわ!高子にお任せ☆」     
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